世界をリードする 全自動プラスチックめっきライン

最新鋭のコンピューターシステムを駆使しためっきラインは、全自動化により安全に配慮されており、かつ抜群の作業効率と高品質なめっき処理を実現。日本に3拠点、中国、USA、インドネシアに各1拠点ずつ稼働しており、お客さまのニーズにスピーディーに対応できる体制を確立しています。
ひとつのラインで光沢、艶消、ダーク、ブラックなど多彩な表面処理を可能に。さらに、新たなカラーリングに対応するため、日々研究開発に取り組んでいます。

世界有数の大容量めっき槽
めっき製品の外観検査
電流値、めっき液温度の管理
めっき現場若手教育

自社生産めっき色 名称一覧

高品質な製品を生み出すロボット塗装ライン

バンパーなどの大物製品を塗装するための静電塗装から、ハンドルなどの製品を効率よく塗装する回転塗装まで、用途に応じたロボット塗装を導入。ロボットが塗装する動きはロボットティーチングソフトを使って技術者が画面上で設定します。製品CADデータをティーチングソフトに取り込むことで製品形状に対し緻密な動きを設定することができます。

伊勢崎工場ロボット塗装ライン。フロントフェイスガーニッシュ塗装
ロボットティーチングソフトによる塗装ティーチング。

塗装シミュレーションにて最適な塗装条件を検討

ミリ波が透過する乾式めっき。インジウム蒸着

一般的なめっきは金属膜が障害となりミリ波の透過が出来ないことからミリ波オーナメント(ミリ波レーダーの前に付くカバー)としての機能を備えることができません。
そこでサカエ理研ではレアメタルであるインジウムという金属を真空中で蒸着することで、ミリ波透過性を実現しています。インジウムは金属でありながら、蒸着で製膜させたときに金属の粒と粒同士がつながっていない島状構造となることで電波が透過しやすくなる性質があります。
この特徴を生かしてミリ波が透過可能なフロントフェイスガーニッシュを実現しています。

フロントフェイスガーニッシュに対応可能な大型蒸着機
インジウム表面は島状構造を形成するため、
ミリ波の透過を可能とする

ミリ波が透過する高意匠エンブレム加飾

自動車のフロント中央に置かれるメーカーエンブレム。その裏に、自動運転や運転支援には欠かせないミリ波レーダーが設置されることがあります。
サカエ理研ではこのミリ波を透過する特殊なエンブレムを生産する専用のラインを持っています。
ミリ波が透過するためには表面が凹凸のない形状にする必要があるため、透明なポリカーボネート樹脂を使用して、
その裏面に様々なエンブレムの印刷や電波が透過する特殊な金属膜であるインジウムスパッタなどの加飾を行います。
透明樹脂越しに視るエンブレム加飾は少しのホコリブツ等も目立つ為、管理徹底したクリーンルーム内のラインにて生産しています。

透明PC(ポリカーボネート)成形品
印刷工程にて黒/青加飾
インジウムスパッタ(乾式めっき)完了品
完成品