関連するSDGs
サカエ理研の環境方針
サカエ理研グループでは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、環境負荷低減を目指した製品の開発・生産体制を取り、持続可能な自動車開発を推進しています。具体的には下記のような環境方針を軸に、環境マネジメント体制の構築・強化を図っています。
環境方針
当社は、企業活動と地球環境の調和をめざし、企業を取り巻く環境課題に積極的に取り組み、
持続可能な社会の実現にむけてCN及びSDGs達成に貢献して行きます。
- 当社は、自動車・家電用のプラスチック製品の開発、設計、生産及び販売を行っており、積極的な創造開発と環境負荷低減に配慮した生産活動によって地球にやさしい製品を提供し続けます。
- ISO14001の認証を取得し、ライフサイクルの視点で環境マネジメント活動を推進、当社を取り巻くリスク及び機会に取り組むことで環境パフォーマンスの向上に努めます。
-
環境マネジメント活動では、企業活動が環境に与える影響を把握し、技術的・経済的な事情を考慮の上、継続的に環境目標を設定、活動計画を実施することで水資源の保全、大気及び土壌汚染の防止、持続可能な資源利用、気候変動の緩和、生物多様性や環境保護、周辺地域との協調に努めます。
- 環境に影響のある重要な設備、工程を監視、管理して環境関連法規の順守と環境事故防止に努めます。
- 廃棄物の発生抑制及び再使用、再利用に努めます。
- 省資源、省エネルギーの推進に努めます。
- 環境負荷低減型の技術開発および製品提供に努めます。
- 製品含有化学物質や紛争鉱物の管理に努めます。
- 全ての従業員と重要なお取引先に環境教育を行い、環境方針の周知と環境意識の向上を図ります。
この環境方針は外部からの要求に応じて公開します。
2024年10月1日
環境マネジメント
当社では下記のように環境マネジメントシステムを運用し、すべての従業員が、自分の業務から環境に影響を与える側面や、環境パフォーマンスの向上によって得られるメリットなどの、環境マネジメントシステムの有効性に対する自らの貢献に関して認識を持つよう、全社で取り組んでいます。
環境マネジメント運用体制
サカエ理研の環境マネジメントシステム
本社・技術センターと各工場においてそれぞれ環境委員会を設置し、会社全体の環境マネジメントを推進しています。また、効果的な環境マネジメントを実施するために、「環境マニュアル」を定めて各部門で運用しています。海外拠点においてはそれぞれ独立したマネジメント体制を取っています。
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ISO14001の取得
環境リスクを低減させながら、経営との両立をめざす環境マネジメントシステムの国際規格。あらゆるステークホルダーに対して、企業の社会的責任を果たしていることを証明します。環境マネジメントシステムを構築し運用するうえで重要なのは、組織の目的や環境保全のために知恵を絞り作り上げて継続的に改善していくことだと考え、組織全体でPDCAを回しながら、方針や目標を達成できるよう継続的に改善します。
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認証取得拠点
国内
- 本社
- 技術センター
- 津島工場
- 大口工場
- 稲沢工場
- 美星工場
- 北九州工場
- 伊勢崎工場
- おうみ工場(2026年取得予定)
海外
- Eakas Corporation(Illinois・Arkansas)
- 栄理研(無錫)科技有限公司
- PT. Sakae Riken Indonesia
- Sakae Riken Polyplastics India Pvt.Ltd.
中期環境目標
会社方針と連動した環境マネジメントシステム運用
本来業務における環境改善活動の実施
環境改善実践の推進
環境負荷低減設計の促進(CO2排出量の見える化促進)
管理項目
- 設計環境影響評価シートによる「計画時のポイント」の改善
- 製品CO2排出量の低減
利害関係者とのコミュニケーションの推進
管理項目
- 法令違反
ゼロ - 利害関係者からの苦情
ゼロ(対応完了100%) - 公官庁への定期報告遅れ
ゼロ
地球温暖化防止
2030年までに46%減
排出量25.5kt-CO2以下
起点=2018年度:47.3kt-CO2
廃棄物低減、省資源
埋立・焼却廃棄物の加工高当りの廃棄量低減
管理項目 | 目標値 |
---|---|
その他プラスティック含有 産業廃棄物 |
廃プラスチックとの合計で <250t/年 |
廃棄物使用量推移
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環境負荷物質の低減
VOC(揮発性有機化合物)の排出量低減
PRTR対象物質3物質(トルエン、キシレン、エチルベンゼン)
加工高当りの排出量低減
脱炭素の実現を目指して
2016年11月4日に発効した国連気候変動枠組条約国会議での合意事項を出発点として、世界各国の地球温暖化に対する関心が高まっています。SDGsの目標にもある「気候変動に具体的な対策を」や、2019年10月26日に菅元首相から発表された「2050年までの温室効果ガス排出ゼロ宣言」を受けて、サカエ理研はその脱炭素社会の実現に向けた取り組みを、2019年から出発させているところです。脱炭素化を目指し、持続可能な社会を具現化するため、当社もCO2排出量削減に対するマイルストーンを設定しました。サプライチェーンの一端を担う企業の社会的責任を全うすることを強く認識し、着実に取り組みを進めてまいります。
現在の取り組み 2023年度(2024年9月時点)
CO2排出量実績
17.2Kt-CO2
当社2018年度比63.6%減
- 各工場における更なる生産性向上に向けての大幅な改善
(AI・IoTを駆使した自動化やロボット化→スマートファクトリー化) - 本社、技術センター、工場を含めたサカエ理研全体の省エネ機器への取り換え
(費用対効果の検討から検証を確実に実施) - 上記改善に加え、グリーン電力導入、太陽光発電システム導入により2030年度目標を早期達成
今後の取り組み(2030年)
2030年マイルストーン
CO2排出量
当社2018年度比46%減
-
自然エネルギーによる発電でCO2削減
2024年度~2030年度は、2030年度目標達成レベルをクリアしつつ、省エネ/高生産能力設備への更新、太陽光発電システムの導入拡大によりエネルギーコストの削減に取り組んで行きます。
- サプライチェーン全体でのカーボンニュートラル活動の推進
最終目標(2050年)
2050年目標
CO2排出量
100%削減
ゼロカーボン(脱炭素社会)の達成
- 2030年度までに、省エネ/高生産能力体制を確立し、その後2050年度までにグリーン電力比率を100%まで高め、加えてグリーンガスも導入することでCO2排出量100%削減を目指します。
ゼロカーボンシティいなざわ推進パートナー
ゼロカーボンに向けた取り組み内容として、当社稲沢工場に太陽光パネルを設置した、再生可能エネルギーの利用を評価され、2024年1月に稲沢市の「ゼロカーボンシティいなざわ」の実現に向けた取り組みを推進する「ゼロカーボンシティいなざわ推進パートナー」の認定を頂きました。
排水の処理
めっき排水の処理
工場からの排水は、含有物質の測定を行い、有害物質の流出防止対策を講じています。排出される汚水は専用のタンクに回収したのち、浄化槽を経て河川へ放流しています。有害物質が含まれるめっき工程の排水については、専用のタンクに回収し、有毒物質を凝集、汚泥として抽出・回収したのち、水質調整装置にて適正な処理を行ってから河川へ放流しています。
めっき排水処理工程(稲沢工場)
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塗装ミストの処理
当社の製品は樹脂成型品に様々な塗料を吹き付け、塗装を行います。塗装ブース内に循環水が流れる水流板を設置し、塗装ミストを水に吸着させ、薬液を使って凝集し、汚泥として抽出・回収することで、大気・河川への流出を防止しています。
塗装ミスト回収処理工程(稲沢工場)
塗装ブース内ミスト回収版
循環水槽とスクラバー装置
塗料凝集薬添加装置と塗料汚泥回収装置
環境施設
省エネ設備
省エネ設備導入の継続により、当社の射出成型機はほぼ電動化しました。
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水のリサイクル
工場に純水装置を設置し、排水の約30%をリサイクルしています。また、生産設備の冷却水には循環式の冷却水系を使用し、水の使用量を削減しています。
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リサイクルステーション
工場から排出される、有価物としての引き取りが可能なものに関しては、工場内にリサイクルステーションを設置し、リサイクル業者へ引き取りをお願いしています。また、有害廃棄物とされるものについては「毒物劇物危害防止規定」に倣って適正な処理を行い、当社での処理ができない場合には専門の廃棄物業者へ処理を委託しています。廃棄にあたっては、担当者に廃棄物処理の教育を行うなどして、水質汚濁防止法等の他の法令にも抵触しないよう徹底した管理をしています。
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